読み切るのに何か月もかかった『アート脳』。
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アメリカの精神分析医や脳科学者、作業療法士が研究した結果をまとめた本なので、内容はかなり難しい。
脳科学に精通していない私には理解に苦しむ部分も多かったが、もともと脳科学にはとても興味があり、なんとか最後まで読み切った。
◆読んだ感想
もっと楽しい本なのかと思っていたが、想像していた内容とは少し違っていた。
しかし、アートがどれほど人々の生活にとって大切なものかが繰り返し書かれており、想像を超えたアートの力のすごさと素晴らしさが伝わってきた。
検証結果では、心に傷を負った人や認知機能に障害のある人、心の不調が体調不良にまで及んでいた人たちが、アートを鑑賞したり実践したりすることで、症状が大きく改善したことが示されていた。
実験はさまざまなジャンルのアートで行われ、被験者には明らかに芸術を通じた心身の改善が見られた。
そのことがデータとしても実証されており、とても驚いた。
◆アートと医療
アートは医療とも密接な関係があることが、さまざまなデータから明らかになっていた。
脳内だけでなく体内においても、アートは多様な形で効果を発揮している。
アートが体内の細胞にまで大きな影響をもたらしていることが、科学的に証明されているという点が印象的だった。
このことがわかる前から、アートには何か特別な力があると感じてはいたが、これほどの健康効果があるとは想像していなかった。
病気のときは安静にするという考え方が長年当たり前とされてきたが、病気であっても前向きにアートに触れ、心が明るくなることで、体の内側から元気になっていくことの大切さを感じた。
そういえば、音楽家や芸術家は実年齢より若く見える人が多い。
心も体も衰え知らず、といえるのかもしれない。
◆さまざまなアートに触れてみる
写真や絵画、楽器の演奏、散歩や自然観察、ガーデニング、塗り絵など、アートには本当にさまざまな種類がある。
多くの人の心を癒し、親しまれてきた理由もよくわかる。
中でも、人の心を最も癒してくれるのは、自然と関わるアートではないだろうか。
散歩しながらのスケッチや写真撮影、アウトドア、アロマ、キャンプファイヤーなども魅力的だ。
アートを本格的に医療と結びつけたとき、その力はより大きく発揮される。
アートに触れることで、自然と心と体のバランスが整っていくのだろう。
◆難しくない?
『アート脳』は、私にとってはかなり難しい本だった。
それでも、アートがここまで人の心を癒し、体まで元気にしてくれるという事実が、嬉しくて仕方がなかった。
◆アートをもっと身近に
アートといっても、特別なことを考える必要はないと感じた。
小さな発見に気づくことも、立派なアートだ。
自然が織りなすアートに積極的に触れることは、脳を活性化する助けになると思う。
季節の移り変わりを写真に撮ったり、雑草だと思って見過ごしていた場所で、かわいらしくきれいな色の野花を見つけたり。
その感動を実感したとき、脳の中がすーっと軽くなるのを感じる。
個人的には、アートは意識すればどこにでも転がっていて、無理に「アート」を意識する必要もないと思っている。
ただ、当たり前の日常に慣れてしまい、周囲の変化に気づかなくなるのは少し悲しい。
そういう意味では、ブログも脳を活性化してくれそうだ。
読者を不愉快にさせないよう言葉を選び、何度も書き直したり、日常を切り取った写真を載せたりと、ブログにはさまざまな作業がある。
何気ない日常も、ブログにすると途端に輝き出すことがある。
毎日同じように見える日常も、実は一日として同じ日はない。
いつも散歩する公園でも、ブログに書く内容は毎回違う。
変わりゆく空や富士山を眺めながら、この世界は一瞬一瞬、変化に富んでいるのだと感じる。
◆一言
本の内容を完全に理解できているわけではありません。
そのため、文章に不自然な言い回しがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

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